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公開日:2015/05/13 更新日:2021/05/19
サラリーマンが起業する際に知って得する節税情報
インターネットの普及で、起業のハードルは低くなってきました。しかし起業すると事業の責任をすべて背負わなければならないのが、サラリーマンとは大きく異なります。税金についても同じことが言えます。サラリーマンは、源泉徴収や年末調整など、税金の手続きは会社が処理してくれます。しかし個人事業主は所得の計算から納税まで自分で行わなければなりません。経理担当者を雇ったり、税理士に依頼したりしたとしても、最終的には事業主自身が責任を負うことには変わりはありません。
限られた資金から納税に充てる金額はできるだけ少なくしたいですよね。さまざまな制度を利用して節税することは可能です。今回はまず個人事業でスタートして、のちに法人設立を考える場合のお話をご紹介します。
経費をもれなく計上する
個人事業で起業した場合は事業によって得た所得は「事業所得」として所得税の課税対象となります。所得とは、収益から経費を差し引いた儲けの部分全てを指します。所得税は所得の額に税率をかけて算出するので、しっかりと経費を計上して所得を小さく見せることが節税につながります。
自営業者やフリーランスの人が事あるごとに領収書をもらうのを目にすることがありますが、これは経費をもれなく計上するために必要です。プライベートな支出まで事業の経費に計上するのはルール違反ですが、業務上必要な支出はもれなく経費に計上するようにしましょう。
所得控除をフル活用
所得控除といえば、サラリーマンの方でも「配偶者控除」「生命保険料控除」「医療費控除」はよくご存じでしょう。所得控除は、所得から一定の額を差し引くことができフル活用することで節税ができます。個人事業主でも「配偶者控除」「生命保険料控除」「医療費控除」などは使うことができますが、それ以外にも個人事業主に特有なものとして次のようなものがあります。
青色申告特別控除
取引を複式簿記で記帳するなど一定の要件を満たしたうえで青色申告を税務署に届け出ると、所得から最高65万円が控除できます。
専従者控除
生計を一にする親族に対して支払う給与は、経費にすることができません。しかし一定の要件のもとで最高86万円を所得から控除できます。青色申告の場合は控除のかわりに、一定の要件のもとで給与の全額を経費にすることができます。
小規模企業共済等掛金控除
小規模企業共済は「経営者の退職金制度」ともいえるもので、掛金の全額が所得から控除できます。ほかにも確定拠出年金や心身障害者扶養共済制度の掛金も対象となります。
準備期間中の支出は開業費として計上する
忘れがちなのが事業を始める前の準備段階での支出、すなわち開業費です。開業費は、開業の時点では一度繰延資産としてプールしておいて、あとから経費として計上します。経費計上の方法は、5年間の月割償却か任意償却のどちらかを選択できます。任意償却は、いわば好きな時に経費にできるもので、開業からしばらく赤字が続く場合は、利益が出た年度で開業費を償却することで有効な節税対策になります。
法人成りについて
個人事業から会社組織にすることを法人成りといいます。所得税と法人税の税体系の違いから、所得控除後の課税所得が一定の額を超えるときは法人成りしたほうがよいと言われています。法人成りすべき所得額は事業形態によって異なりますが、900万円とも500万円と言われています。
会社にすると対外的な信用が増すだけでなく、経費計上の幅も広がります。会社法の施行によって、資本金は1円から、取締役も1人から認められるようになり、会社設立のハードルは低くなっています。法人成りには登記申請や定款認証が必要となりますが、詳しくはこちらの記事を御覧ください。
ただし>>登記申請や定款認証など書類の提出が面倒になります。
しかし会社を1円から設立できるとはいえ、手続きの費用や運転資金は必要になります。毎年株主総会を開催して決算公告をするなど、事務手続きが多くなります。さらに従業員を雇っている場合は、社会保険料を会社が半額負担することも考慮しなければなりません。
法人成りは、節税の面だけでなく、以上のようなメリットとデメリットも踏まえて考えることが必要です。
手元にお金を残して事業の成長へ
以上、起業のときに知って得する節税情報をお届けしてきましたが、字数の制限で概要しかお伝えすることができませんでした。詳しい内容を知るには、国税庁のホームページで調べるか、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
節税は単に税金を低く抑えるだけではなく、手元にお金を残して事業の成長に回すことにも重要な役割を果たします。